「ウソツキ工学の三原則」
第一条、ウソツキは、真摯に、かつ用意周到にウソをつき、ダマしたい相手を完全にダマさなければならない。ただし、ダマした直後にウソであることを必ずバラさなければならない。
第二条、ウソツキは、ダマしたくない相手に相対したときには、初めからどう考えてもウソとしか思えぬような明白なウソをつき、相手をダマすことに完全に失敗しなくてはならない。ただし、あまりに見え透いたウソなので、しまいにホントかと思えてきた、と言われる危険を甘受しなければならない。
第三条、ウソツキは、一条、二条のいずれにも当てはまらぬがダマさざるを得ない相手に相対した場合、相手を完全にダマしつつ可能な限り自らの身を守らねばならない。例えば、タイマー付のウソを仕掛け、一定期間後必ずバレるようにウソを設定後、現場からスタコラ逃げだす等の方法をとること。
(「ウソツキ工学ハンドブック」 二〇二五年版八〇〇頁)