
2005年11月に発行したエッセイ集『dozeu.net雑想ブック』のコンテンツを
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栞2
愛・地球博
七月上旬に愛知で行われている地球博を観てきました。
こういうイベントは好きで、なんと言っても見逃せません。名古屋にホテルを取って二泊して二日間行ってきましたよ。
人気パビリオンについては、インターネットでの事前予約は既に一杯でできずに、当日予約をなんとか、と言う程度でしたが、二日間朝から晩まで万博会場に浸っている感じは、悪くありませんでした。
本当を言うと、とても疲れたけれど、大好きです、あの雰囲気。
その雰囲気の醸成に一役買っていたのは、グローバル・ループと名付けられた長いながい渡り廊下(?)ではないかと思います。幅が二十一メートルほど、一周二・三キロメートルの空中回廊です。その上を人も歩けば、グローバル・トラム、自転車タクシーという乗り物や、車いすの方なども移動します。熱い日中は、定期的に霧が吹き出る柱があるのはアイディアでしたね。あの上をのんびりと歩いて会場を見渡すのはいい気分でした。
そのグローバル・ループから企業パビリオンゾーン、グローバル・コモンと呼ばれる各国のパビリオンゾーン、森林ゾーン、遊びと参加ゾーンすべてにアクセスできるようになっている、というのはなかなか優れた着想じゃないかと思う。そのループの内側がセンターゾーンで、そこに日本ゾーンも含まれています。
この構造そのものが、日本社会のある種の成熟を現している、といったら褒め過ぎかなぁ。とてもバランス感覚を感じさせる優れた設計だと思ったけれどな。
人気パビリオンは、たくさんは観られなかったけれど、その代わり各国のパビリオンはできるだけ見て回ったし、それこそが万博なんだし、それで充分、大満足だった(もちろん、お土産売らんかなが前面に出ているような国もあったけれど、それも含めて)。
森林ゾーンは訪れる人も少なくて、のんびりできたし、そこのスタッフと話すのも面白かった。カブトムシがいた、と言って通る人をみな呼び止めて見せていた若いスタッフとかね。
遊びと参加ゾーンでは、NPOの人と話し、カンボジア等で地雷の撤去に努力している現状を聞いて心打たれた。地球市民村の中にあるアースドリーミングシアターというのは、寝っころがって、天井に映る環境ビデオみたいなのを観ているだけなんだけれど、本当に鼾をかいて寝ているひとがいたよね。それを許容すべく設計されていることが明らかであったのが、断然良かった。拍手!
ゴミ箱の分類を指導している(たぶんボランティアのおじいちゃん)スタッフなどにも好感がもてましたよ。
何だかんだ言っても、バリアフリーにもそれなりに配慮されていて、少しずつは世界から学んでいるんだよ、日本だって。
と言う気がした。
個人だって同じですよね。遅くても、なかなか結果が出なくても、その気持があれば、人は少しずつでも学ぶことができるんだ。
そう思う。
ところで、誰かも言っていたけれど、ぼくが観た中では、長久手日本間の三六〇度球形スクリーンで観た地球の姿に、一等賞をあげたいなぁ。いや、あれは見物だった。
ぞくぞくしちゃうよ。
二回も観たもんな、ぼくなんか。
夕方からがお薦めですよ。多少は空いている。
というわけで、だからといってあまり期待過剰にならずに行けば、お薦めですよ、万博。 (2005.7.17 初出「関心空間」)
スコーン
十年ほど前、初めて英国に行ったとき、スコーンというお菓子があることを知った。英国人は主に、アフタヌーン・ティーと一緒に食すもののようだ。
訳も分からず、午後の紅茶をホテルのティーラウンジで、と洒落込んでみたとき、三段重ねのお皿ツリーのような(どんなもんだ?)ものにサンドウィッチなどと併せてスコーンが乗せられて運ばれてきたような気がする。
スコーンとは何か? 大ざっぱに言えば、クッキーとパンの中間的な食物である(?)。どちらかというと、七:三でクッキーに近い。大振りで厚みがあり、柔らかな食感のクッキーといった所である。
これにホイップした生クリームやジャム(確かマーマレード)を付けてミルクティーと交互に食す。
しばらくの間、日本に帰ってからも喫茶店に行くとスコーンがないか、気になって、あれば食べてみて、これはスコーンじゃない! とかエラソーに言っていた記憶がある。やれやれ。(2003.6.20 初出「関心空間」)
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2007-07-01
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